2歳ごろになるとお絵かきの頻度も増え、鉛筆練習を考え始めるころではないですか?
鉛筆を使い始めるならぜひやっておきたいのが運筆!
運筆とは、鉛筆を自由に動かすための力のことで、
この力を身についているかどうかで将来の学習に大きな差が生まれると言われています。
運筆ってどんな運動?
運筆とは、鉛筆(筆記具)を自由に操る力のことです。
この力が弱いと、少し字を書くだけでも疲れてしまったり、
思い通りに鉛筆(手首)を動かせずに正しい文字が書けなかったりといったことが起こります。
その結果どんどん勉強が苦手になる可能性も・・・
勉強に対する苦手意識を持たないようにするためにも、就学前に鉛筆を使う練習をすることはとても効果的だと言われています。
運筆で期待できる効果
- 安定した筆圧が身につく
- 書く際の手首の動きが身につく
- 集中力が身につく
- 見る力が身につく
- 学習の習慣が身につく
安定した筆圧
鉛筆を適切な力で正しく持つことで筆圧を調整でき、長時間学習しても疲れにくくなるといった効果が期待できるそう。
幼児期ではあまり差は見られませんが、小学校に入って急に書くことが増えると差が出始めるそうです。
手首の動き
鉛筆を上手に扱えることで、思い通りに鉛筆を動かせ新しく習う文字を正確に書くことができるため学習に対する難しいという苦手意識が生まれにくくなります。
他にも、文字を書くのもスムーズなため早く正確に書きとることができ、学習効率のアップにも期待できます。
集中力
短時間でも取り組みに集中することで、徐々に集中力が長く続くようになります。
最初は短い線を引くことから、段階的にステップアップすることで最終的には複雑な迷路もこなせるほどの集中力がついていきます。
見る力
最初は、まっすぐの線を結ぶことも難しい!
その理由は鉛筆を持ち慣れていないからというものだけでなく、見る力が弱いことが原因でもあります。
運筆練習は鉛筆を持つ練習だけでなく、先を見ながら操作する見る力も身に付きます。
学習の習慣
運筆学習を始めたら、毎日同じ時間に取り組むことで学習をする習慣の基礎を身につけることができます。
幼児期の取り組みは本人もやりたくて楽しくてやっていることが多いので、この期間に机に向かって取り組むという習慣をつけるのは後々にも役立ってくると思っています。
徐々に学習内容を難しくしていっても学習する習慣があれば楽に取り入れることができます。
運筆のすすめ方
始める時期
- 子どもが書くことに興味を持った時
- 手の3指(親指・人差し指・中指)がある程度自由に使えるようになったら
3指でスプーンを持てるようになっていると鉛筆も無理なく正しく持てます。
早く始めると正しく持つことがうまくできず鉛筆で書くことを嫌がってしまうかなと思っているので、わが家はなるべく本人の興味に合わせて取り入れるようにしています。
始め方
最初から何かを書かせようとはせず、文字の基本である左から右に向かう直線や上から下に向かう直線を練習します。
次にギザギザや波線、〇や×、△などの記号へと進んで行くとスムーズです。
ワークなどもありますが、最初は無料プリントを活用するのが絶対おすすめです。
ポイント
- 幼児用の鉛筆を使う
- 最初から正しい持ち方を教える
- 出来なくても(うまく線を書けなくても)気にしない
鉛筆は幼児用の6Bくらいの濃さで、形が3角形の太いものを使用すると幼児でも持ちやすく色もはっきり出て書きやすいです。
トンボ鉛筆の6Bも書きやすかったですよ。どちらも太い鉛筆なので専用の削りが必須です!
わが家では、鉛筆を持ち始める時は持ち癖がつかないように最初から正しく持つように教えています。後々楽ですよ。
大人は当たり前のように簡単に鉛筆を持ち字を書けますが、子どもにとっては鉛筆を持つということだけでもとても疲れます。
鉛筆を持って少し殴り書きをしてお終いという日もたくさんありますが、焦らずしっかり持てるように練習すると後から直す必要がないので良かったです。
違和感を感じなくなるまでしつこく持たせることがポイントかなと思います。
運筆練習でよくある点と点を結ぶという凄く簡単そうな動作も、子どもにとってはすごく難しいことのようで、最後の点がどこにあるのか、書いている途中で見失ったり、見通しが立てられず違うところに行ってしまったり最初からスラスラ出来ることはないと思います。
おすすめワーク
線をつなぐを教えるのが難しかったり、プリント印刷が面倒な方にはワークを使うのも。

わが家では時々気分を変えてプリントも使っていましたが、左下の黒いガイドがかなりいい!
どこみていいかわからない状態が解消されているのか、止まるところでしっかり止まれます。
ガイドに沿って書くというのも子どもの興味を惹くので、プリントにあまり興味を持って取り組まないという子にもおすすめかもしれません。
焦っても変わらないので、ゆっくりいきましょう。
鉛筆を持って線を描けるようになったら迷路へ!
紙への殴り書き(正しい持ち方練習)
↓
ぷりんときっずでひたすら直線を練習
↓
ぷりんときっずの線描きプリント全部制覇
その次は迷路のワークへ移行しました。
迷路のワークは一番簡単なものはどのワークを使っても線描きのようなものからスタートするので、迷路への移行がスムーズにできます!

くもんでも七田でも学研でも、めいろシリーズの一番優しいものからスタートすれば進む内容は大体同じ感じです。
七田のワークはかなりスモールステップで進むしシリーズの種類が少ないのでまとめて揃えやすくておすすめですが、手に入れやすさは本屋さんで購入できるくもんの迷路だと思います。
大きな違いはなく好みだと思いますが、違うところの迷路をはしごすると難易度を揃えるのが難しく失敗だったなと思っています。
毎日コツコツと!
すぐに効果が目に見えるようなものではありませんが、毎日続けることで筆圧は濃くなりまっすぐな線を書くようになります。
3歳半ごろからはかなり集中して迷路に取り組む姿も見られるようになってきたので少しずつ効果はあるのかなと思っています。
この記事での運筆は、あくまで鉛筆で線を書く運動のことを指しています。
クレヨンでのお絵かきは運筆とは別に、自由な持ち方で早い時期から楽しく取り入れています。