モンテッソーリ教具でもとても有名な円柱さし。
わが家では5本セットのものを使用していますが、実際どうなのか?
使用感や使い方についてまとめてみました。
円柱さしとは
モンテッソーリ考案の感覚教具の一つです。
- 直径は同じで高さが徐々に低く
- 高さは同じで直径が徐々に小さく
- 高さが徐々に低く直径が徐々に大きい
- 高さが徐々に高く直径が徐々に小さい
この4種類で1セットになっています。
この教具では以下のようなことが身につくと言われています。
- 3指の巧緻性を鍛える → 鉛筆を正しく持つための力がつく
- 大小、長短、重量の感覚が身につく
- 10本組の円柱さしを使うことで10進法の理解の基礎が身につく
どう選ぶ円柱さし
理想は1セットが10本組になったものを使用することですが、
わが家では金額的に難しかったため、1セットが5本組のものを購入しました。
選ぶ際のポイント
- 色付きではないもの
- 5本組でも安すぎないもの
わたしはこの2点を基準に選びました。
5本組のものには、カラフルに色を付けた円柱さしもありますが、
それだと種類を混ぜて使うときに色彩が邪魔をしてしまうため避けた方がよいと思います。
円柱さしは穴にスポッとはまった時の感覚も重要なので、
ある程度作りがしっかりしている必要があります。
ゆるすぎたり、ましてやキツキツで入らないなんてことがないように選びました。
始める時期
五感の敏感期が来る3歳以降のお仕事として紹介されていますが、
1セットが5本のものなら、2歳ぐらいから使用できると思います。
3指で持つことで鉛筆持ちの力をつけるという効果もあるので、
鉛筆を持ち始めるころに運筆と併用して使うもの良かったかなと思っています。
\運筆とは?気になった方はこちらを/
使い方
1つずつ使う
まずは、各セット1つずつ出して使う基本の使い方。
使うセットの数を増やす
1セットずつ使って、様子を見ながらセット数を増やしていきます。
①1セットずつ使用
↓
②高さだけが違うもの+直径だけが違うもの
↓
③高さも直径も違うもの 2セット
↓
④3セット
↓
⑤4セットすべて
この順番でステップアップしていくのがよさそうに思います。
距離の障害を作る
円柱の台とピースを離した位置に置くことで、
どのピースを取りに行くのかという記憶を保持する必要が出てくるため、
さらに新しい刺激を与えることができるそうです。
目隠しをする
円柱さしは視覚のための教具ですが、
目隠しをして取り組めば、触覚の教具として使うことも可能に!
他にも、円柱さしという目的から脱線しなければ使い方を工夫して取り組むことができます。
実際に使ってみた様子
2歳半ごろですが、1セットずつなら余裕でできてしまいます。
2セットまでなら混ぜても問題なくできます。
1セットだけで遊ぶなら、やはり10本あったほうが
もっと集中してできるかなと思いますが、混ぜて使えるので5本でも十分使えました。
間違いにも自分で気づけて上手に扱えていると思います。
(太さの違いだけでなく、長さの違いにも自分で気づけます。)
集中力できておすすめ
この教具は、太さや長さなどの感覚を鍛える教具でもありますが、
何より集中させる効果が大きいように感じます。
ルールも間違いもすべて子どもにわかりやすいため、
すすんで取り組むし、自分で考えながらできるのが楽しいようです。
あまり集中して遊ぶことがない子や、一人遊びが苦手な子にも
一人で集中する練習におすすめだと思います。